teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]


新着順:88/105 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

お手本となる理想のピアノ弾き

 投稿者:日光のハネケン崇拝者メール  投稿日:2009年 8月28日(金)22時32分28秒
  通報 返信・引用
  はじめまして、栃木県日光市在住のハネケン崇拝者です。会社勤めの傍らピアノは小学生の頃から続けていますが、機会あって3年程前から週末は近所のホテルやパブでピアノを弾くようになりました。私にとってハネケンは常に自分がお手本にする理想のピアノ弾きであり、彼にほんの一歩でも近づくことを目標にいつも練習しています。私自身、名前が「健太」で姓も「は」で始まるのでそれだけでも彼に近い気がして嬉しいのですが、酒が大好きでお腹が出た点でも彼を見習ってしまいました。案の定最近の私は健診でよく引っかかるので、指だけでなく足も出来るだけ動かすようにしています。

私が音楽家としてのハネケンで最も素晴らしいと思うのは、その卓越した演奏技術と音色の美しさもさることながら、彼がクラシックでもポップスでもイージーリスニングでもジャズでもジャンルを問わずいい曲はどんどん取り上げて、皆で一緒に楽しもうという音楽活動の姿勢をずっと貫いた点です。世界中には数多くの優れた音楽家が存在しますが、クラシックの基本はきちんと踏まえつつ、これ程までに活動ジャンルの幅を広げて音楽の本当の楽しさを多くの人々に示した音楽家は極めて少ないのではないでしょうか(他にせいぜいアンドレ・プレヴィンとレナード・バーンスタインくらいしか私には思い当たりません)。

それだけに彼が一昨年に亡くなった時には私は大変にショックを受けました。それから5ヶ月後に自分が出た地元の音楽祭では、ハネケンの追悼の意味を込めて以下の曲を喪服で弾きました。

1.最近のハネケンの演奏曲
「砂の器」よりピアノ協奏曲「宿命」第1楽章から(千住明)

2.若き日のハネケンの演奏曲
①「あなた」(小坂明子)
②「秋桜」(山口百恵)
③「迷い道」(渡辺真知子)
④「勝手にしやがれ」(沢田研二)

3.ハネケンの作品
①「渡る世間は鬼ばかり」のテーマ(羽田健太郎)
②「超時空要塞マクロス」より「ドッグ・ファイター」(羽田健太郎)
③「恋しくて、ひとり、秋」(羽田健太郎)
④「西部警察」より「ワンダフルガイズ」(羽田健太郎)

4.ハネケンの十八番
「ラプソディ・イン・ブルー」(ガーシュウィン)

私は今も東京を訪れる際にしばしば善福寺にお参りし、彼の手型に自分の手を重ね合わせては彼と一緒の時間を過ごさせて頂いています。毎週ホテルやパブで弾く時は、いつもピアノの上に立てる「リクエスト大歓迎!」という小さな看板の裏側に入っている彼の写真と直筆のサインをしばしば眺めては、彼だったらこのリクエスト曲をどう弾くだろうかと考えたりもしています。リクエストを募る際は当然ハネケンを見習ってジャンルは問わないわけで、彼が大学時代にホテルのバーでお客様がコースターに書いたリクエスト曲を弾くバイトをしていた記述が自伝にありましたが、今の私もお客様に思いついた曲を用紙に書いてもらって順番に弾いております(残念ながらリクエスト曲全体のまだ2割近くは空振りですが)。

幸か不幸かハネケンと同じく中学時代にピアノに目覚めながらも、決心と勇気が足りず結局は音楽家になれなかった私ですが、自分の拙い演奏によるリクエスト曲をお客様が楽しそうに聴いてくれるのを何よりの喜びに、これからも一生ピアノを弾き続けたいと思っています。「楽しい音楽」を奏でることこそが何よりも大切であることを、その実践をもって私に教えてくれた心の師であるハネケンに、改めてこの場を借りて心から感謝申し上げます。
 
 
》記事一覧表示

新着順:88/105 《前のページ | 次のページ》
/105